「お墓を建てる」ということは、車を購入する位に費用が掛かる、と同時に、人生で何度も経験することがない、稀なことでもあるので、何をどうしたらいいか分からない、ということをよくお聞きします。
確かに、人生において、お墓を何度も建てる、という方はごくごく稀ですし、むしろお墓の知識がたくさんあるという方の方が少ないでしょう。そこで、私たちおおきた石材店は、「お墓の分からないこと」をわかるまで説明する、ということを大事にしてきました。

おおきた石材店 代表 大北和彦
〇 お墓ディレクター1級
〇 墓地管理士
〇 1級石材施工技能士
〇 技能顕功賞
〇 (一社)日本石材産業協会正会員
おおきた石材店
昭和の初めより3代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。

おおきた石材店ではお墓の見積をする際、金額のみ明記されたA4の紙一枚のご見積をお渡しするのではなく、通常の見積に加えて、こちらからいくつかのご提案もさせていただいています。それは年間50基以上、トータルで1000基以上のお墓工事にかかわらせていただいている私の経験から「これは加えた方がいいのでは?」というご提案です。しかも、これらのものは、お墓が完成してから追加、というわけには、なかなかいきません。お墓を建てる時に考えないとできないご提案ばかりです。
① 「地震に強いお墓」
日本は「地震大国」です。毎年毎年、地震が多く起きていて、近年は能登でも大きな地震が起きました。数年前、福島へ行き、地震で倒壊したお墓の視察に行ってきました。
近年大きめの地震が何度も起きていて地震対策は万全ではないかと思われている福島県ですが、震度6強の2022年春に起きた地震では墓地によっては大被害を被っていました。東北新幹線が脱線した、ということで覚えていらっしゃる方も多いかもしれません。

地震で倒壊したお墓。台の石ごと倒れている。台の石の施工方法が原因だと思われる。接着した形跡がない。

お墓の後ろの外柵石とその上の塔婆立てが倒れている。セメントだけなので、倒壊は仕方ない状態。

倒壊したお墓が副碑に倒れかかっている。お墓自体は接着しているけど、一番下の台石の施工、あるいはその下の構造がダメだった可能性が高い。

お墓ことごとくが地震によって、倒壊。かなり酷い状況。こうなると、それぞれのお墓が周囲のお墓に倒れ込んでしまい、全体的に大きな被害が出ます。

たくさんのお墓が倒壊。自分のお墓だけではなく、お墓が倒れてしまうと、隣のお墓にも影響がある。
倒れてしまったお墓には明らかに施工に問題があり、その証拠がこの写真でも分かります。

このように、耐震ボルトを設置していても、施工方法に誤りがあると、意味をなさない。大きく倒れてしまう。
こちらは、知り合いの石材店の皆様と一緒に福島で私が撮影した写真です。ブルーシートがかぶせてあるのは、お墓の中の遺骨が見えているので、施主様ご自身で見えないように覆われている様子です。普段お墓の中に隠されているご遺骨がむき出しになってしまうのは、耐えられない光景です。
この時は震度6強と言われていたんですが、福島という地震を何度も経験したことのある土地でもこのような惨状です。但馬、豊岡では同様の地震が来れば、これ以上の被害を受けるかもしれません。
関西、そして但馬地方はお墓に関しては実は地震対策はほとんど行われていませんし、やっているはずの対策でも的外れな場合が多く、効果があまり期待できないことが多いのです。
この福島での経験を踏まえ、おおきた石材店ではいくつかの最新の地震に強い工法を含んだ施工方法で建てたお墓を「地震に強いお墓」として、見積時に提案させていただいています。
大きな地震が来ても、ほとんど影響を受けないお墓。それこそが、「100年後に残るお墓」の大きな一つの要因だと考えます。
② 雨漏りしないお墓、信頼棺®
私にはとても後悔した記憶があります。石材店の一つの原点でもあります。
まだ、若い新米の石材店だったころ、建てたお墓の納骨のお手伝いに行きました。今ならありえないことですが、施主様やご住職とほとんど同時にお墓に行ってしまったのです。そして、何も考えず、お墓の納骨口を開けてしまいました。そこで見た光景は未だに忘れられません。
前日の大雨の影響で、納骨スペース内は雨水で溢れ、プールのようになっていたのです。
背後にいらっしゃる施主様、ご住職には、申し訳なさで、何も言うことが出来なかったです。このときはご住職が取りなして頂いて、事なきを得ましたが、二度とこのようなことはしてはいけない。そう誓いました。
それ以来、お墓の納骨口に関しては、いろいろと調べ、同業者から情報を集め、いろいろな人から教えを請い、分かったことは、この形の納骨スペース、納骨口では、雨水が入るのを防ぐことは出来ない、ということでした。
それでは、納骨口の形状を変えるしかない、そう思い、いろいろ調べていると、ある人から、お声掛けを頂いたのです。神戸にある株式会社第一石材の能島孝志社長です。能島社長も私と同じような経験をされ、試行錯誤の末、雨漏りしないお墓を開発されていたんです。しかもその構造は特許申請され、認められています。つまり「特許構造のお墓」というわけです。
その能島社長から、「雨漏りしないお墓『信頼棺®』」のお墓のフランチャイズを考えています。正規代理店になりませんか?」とお声掛けいただいたんです。即座にお受けし、現在正規代理店として、多くの「信頼棺®」構造のお墓を建てさせていただいています。

この「信頼棺®」は能島社長が、お客様から、「雨水が入ってくるようなお墓に父の遺骨を埋葬したくない。絶対に雨水が侵入しないお墓を建ててほしい」と言われ、何度も試行錯誤の上、やっと施主様からオッケーを頂いたお墓の構造を特許申請され、認められた構造です。能島社長の想いの結集であるとともに、私の石材店の原点でもある「雨水が入らないお墓」を作りたい、を実現できる構造でもあるのです。
この納骨スペースの構造も「100年後に残るお墓」の大きな一つの要因だと考えています。
③ お墓参りしたくなるお墓
お墓はただのモノ、ではありません。大切な大切な家族の、家族だった方の終(つい)の棲家、でもあります。
私がこの仕事を始めた頃は、お墓は和型のお墓、それに墓地の入り口には、一対(2基)の墓前灯ろう、副碑があって、物置台とステンレス製の塔婆立て、というのが普通であり、あたりまえ、でした。どうして、同じ形、同じデザインのお墓を建てるのだろう、というのが大きな謎だったのです。不思議でした。私なら隣と同じお墓は建てたくないのにな、といつも考えていました。

そこで、私は「自分ならこういうお墓を建てたい」というお墓を考え、提案し、建てさせていただいてきました。
ただ、当初は、それでも普通の和型の隣と同じお墓を建ててほしい、というお客様がほとんどでした。
しかし、私自身も年齢を重ね、お墓を建てる世代が私とあまり違わない年齢となってくると、次第次第に私のご提案に納得していただき、採用していただけるお客様が増えてきたのです。
つまり、隣とは違うお墓、個性的なお墓、自分だけのスタイルのお墓が次第に増えてきました。
とはいえ、ただ単に個性が強いだけのお墓ではダメです。私の目指しているのは、「100年後に残るお墓」ですから。たくさんのお墓をデザイン、建てさせていただいている中で、使い勝手のいいお墓というスタイルが出来てきました。

お墓には可能な限り、階段を設計しない。足元に不安を感じる高齢者には階段は危険な存在でしかない。
豊岡市営西霊苑に初めてバリアフリータイプのお墓を建てたのもおおきた石材店です。

階段を設置する場合は、高さを揃え、出来る限り低くする。墓地の中を歩く場合、歩きやすいするため、板石張り仕上げが望ましい。(滑り止め加工は必須)

豊岡市営西霊苑は墓地の区画によって、高さが違い、高い場所の墓地は2段では納まらない場合、3段にする。その場合も階段の高さは揃える。

お墓はシンプルなデザインも価値があります。お墓掃除は簡単な形の方が簡単にすぐできるというメリットがあります。複雑な形状は掃除が本当に大変なのです。可能な限り、シンプルなデザインのお墓がお勧めです。
他にも日々、お墓つくりの経験の中で、こちらのカタチの方がいい、この構造の方がいい、というお墓の使い勝手を重視した形状があります。そういったデザインをいくつも用意させていただいています。今日より明日、明日より明後日の方がより進化したデザインのお墓を作っていけるよう、日々考えてお墓を建てています。
非常に地味に見えますが、この「使い勝手がいいデザイン」という部分は、とても大事です。このほんのわずかな形の違いで、お墓参りのストレスが増えたり、ストレスが少なくなったりするのです。
④ あなただけのお墓
すべて、お客様がご自身でお選びになったお墓ばかりです。外柵の形、構造、付属物等は助言したこともありますが、お墓のデザインだけはお客様ご自身で、あるいはご家族でお選びいただいています。






















ご自身で選んだお墓、自分で決めたお墓、ということが一つのお墓への大きな愛着へとなります。
そして、ご自身でお墓の工事の一部に携わったという証(あかし)がお墓を大切にしたいという気持ちの一つになればいい、という願いで「入刻式(にゅうこくしき)」というイベントを実施しております。








(注…すべてのお客様に実施しているものではありません。工事の進捗状況、こちらの都合により取りやめにさせていただく場合もあります。無料サービスなので、ご了承ください。また、どうしても「入刻式」をしてみたいという方は、見積作成時までにご依頼ください。スケジュール等の調整させていただき、実施可能かどうか、回答させていただきます)